『日本語の作文技術』と『理科系の作文技術』を読んでほしい!

 このブログを書こうと思ったのが9月中旬でずっと下書きに溜まったままでした。最近休みが多くて寝てばっかりの生活が続いています。さすがに勿体無く感じたので何かしようと思い、今更ながら下書きを書き進めてようやく完成しました。

 

 

 

 

 やっとこの本👇が読み終わったのでためになったことと感想を書こうと思います。

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

 

 多少なりとも文章を書くなら、この本と、前に書いた『日本語の作文技術』の2冊を是非読んでほしいです。この2冊を教えてくれたのは前にも書いたように大学の教授でした。たった数回しか会った事のない学生にもこの二冊を薦めたくなるのが読み終わったときによくわかりました。

 

 

  いろいろためになったことがあるので、まずは理科系の文書以外にも役立つなと感じたことから書いていきます。

段落を変えるタイミング

 僕はこの本を読むまで段落を変えるタイミングがわかりませんでした。なんとなく話が変わったときになんとなく段落を変えていました。『日本語の作文技術』にも段落に関する記述があったけれども、自分の作文なら段落を変えるタイミングはわかって当然である、といったようなことが書いてあったので段落に関して『日本語の作文技術』は参考になりませんでした。

 『理科系の作文技術』を読んで、1つの段落には1つの主題その主題を詳しく説明するもの他の段落とのつながりを示すものを書くといいことがわかりました。そういえば大学受験の英語の長文読解ができなかった時にパラグラフリーディングの本を読んだことがあったことをここで思い出しました。1つのパラグラフに対して言いたい事が1つあるからそれを読み取っていけば素早く問題が解けるようになる、みたいな事が書いてあった気がします。英語の文章でたくさん演習したのに日本語で活かす事が出来ていなかったようです。 

英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編 河合塾SERIES

英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編 河合塾SERIES

 

 (この本も大学受験も懐かしいな。部活の思い出があまりに濃すぎて受験の記憶が薄いのなんの。妥協に妥協を重ねたってのもあるけど。)

 

 この他にも事実と意見の定義から始まり、1つの文章に事実と意見が混同してはならないことや、1つのまとまった文書の作り方も書いてあり、とても参考になりました。

 

 

 次に、理科系の文書を書くときに気をつけようと感じたことです。 

 思われる・考えられる

 理科系の文書ではこの『思われる』『考えられる』は避け、『思う』『考える』と書くべきだとわかりました。なぜなら、理科系の文書は明快である事を第一に考えるべきであり、遠回しな表現は適さないからです。確かに、『思われる』『考えられる』は自分の考えを少しぼかしたように聞こえますよね。

 僕はこの本を読むまでこの表現を多用していました。以下は僕の書いたレポートの一部です。

このようにR=110にしたときでも奥行きが生じてしまうことになってしまう.よってRの計測間違いの可能性はあるものの直接的なずれにはあまり影響していないと考えられるほかに考えられるとすれば,以上の検討は2つのカメラの光軸が平行で考あることを前提に考えているためこれ以外に2つのカメラの壁に対する角度がそれぞれ違うことも考えられる

『考えられる』という表現が頭良さそうだったので他のレポートでも当たり前のように書いていました。頭悪いです。今後レポートを書く際の文末には気をつけていこうと思います。

 

重点先行型

 先ほど書いたように理科系の文書は明快である事が大事です。そのため、結論から文章を書き進めていく重点先行型をこの本で勧めていました。このブログは理科系の文書ではないけれども、試してみたかったので実はここで重点先行型に挑戦していました。このブログで言いたい事は一番初めに主張しているし、段落ごとで見ても、言いたい事はなるべく早く記述しています。

 

 

最後に感想など思いつくままに書いていこうと思います。

いいところをとる(接続詞『が』)

 日本語の作文技術についてためになったことを前のブログで書いたのですが書き忘れていたことが1つありました。それは接続詞の『が』です。まず例文を2つ見てください。

①彼は医師だ芸人でもある。

②彼は渾身のネタを披露したウケなかった。

(へいへいドクターへいドクター♪【ヘイヘイドクター】しゅんしゅんクリニックP Full Version - YouTube

このように接続詞の『が』には順接(①)と逆説(②)の意味があります。状況によってはどちらの意味でも取られてしまうので接続詞の『が』は使わずに

①彼は医師だ。そして芸人でもある。

②彼は渾身のネタを披露したけれどもウケなかった。

といった表現のほうが良いことがわかりました。これも日本語の作文技術を読んで以降文章を書くときに気にしています。

 しかし、理科系の作文技術の中では何度もこの『が』が使われています。反対に日本語の作文技術では段落の説明が無かったに等しいけれども理科系の作文技術では約20ページも使って丁寧に説明してくれていました。このようにこの2冊にはためになったこともそうでなかったこともたくさん書いてありました。2つの良いところのみを得てしまった僕は贅沢者です。

  どんな物事、どんな人でも良いことと悪いことがあります。そこから良いことのみを参考にしていけばすごい人になれそうです。あの松岡修造も言っていました。『人のふり見て我がふり伸ばせ!』ってね。話が大きくなりすぎたけれどそんな感じです。

 

日本でもやってほしい

 アメリカでは小学校から大学にかけて、一般教育で作文やレポートの書き方の授業があるそうです。つまりこの理科系の作文技術に書いてあることが日常的に学べるということです。アメリカの学問のすごさがわかりました。日本でもこの授業やってくれ〜

 

 

 

 

 はい、ということで以上です。タイトルにも、ブログの最初にも書いた通りこの2冊本当に読んだほうがいい!!!!

 全く関係ないけど今回写真がなかったので最後に最近食べためちゃくちゃ美味しい豚100%のハンバーグ(at 奥多摩)の写真を載せてさよならです。

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森の中のお肉レストラン アースガーデン

 実はこのお店、乃木坂の堀ちゃんがある番組で訪れていた場所で、めちゃめちゃ美味しそうだったので気になっていました。